中国の大学生2万7187人の対日意識
中国の大学生二万七一八七人の対日意識―六年間・三回の「アンケート」回答を分析 (隣人新書 (14))
- 作者: 大森和夫,大森弘子
- 出版社/メーカー: 日本僑報社
- 発売日: 2005/10/01
- メディア: 単行本
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この本で紹介されているアンケートの結果からは、やはり歴史問題が大きなウエイトを占めていることが伺える。ただし、このアンケートが日本語を勉強している学生を対称にしている事から日本と日本人に対して理解のある意見も多いようだ。(日本政府に対しては批判的な意見が大半) 日本語を勉強していないほとんどの中国人は日本にいいイメージはないのだろう。日本の悪いイメージの原因の一つに子供のころに見たアニメや映画の影響があるようだ。戦争中に日本兵が中国人に対してひどい事をしたという内容が日本人のイメージを作り上げている面があるようだ。アンケートには過激な意見は少数だったようだが、回答者に女性が多かったからの様に思う。
中国人には日本の侵略戦争、日本軍の残虐行為などがイメージ形成の大きな要因になっているのに対して、日本人は日中戦争のことはあんまり知らないという状態で国民同士の差ができてしまっている気がする。何とかならないものか。