ダ・ヴィンチ・コード
- 作者: ダン・ブラウン,越前敏弥
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/03/10
- メディア: 文庫
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映画の公開で物議をかもしている作品。
キリスト教の歴史的秘密とカトリック教会への批判的な意味合いがかなり入っている。
謎解きの要素が多いのだがほとんどは解けるわけ無いようなものだ。主人公が学者さんで、その人にしか解けないような内容になっているので普通の読者は「へー」と思うしかない。アクション的な部分も結構あるため確かに映画にしても面白いだろうなと思った。
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少し前の話になるが、イラクでの戦闘やテロについて「なぜこんなことになってしまうのか」という思いからキリスト教やイスラム教について少し調べた時期があった。そのときに世界の宗教や聖書 (雑学3分間ビジュアル図解シリーズ)を読んでいたので、ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)が映画化で話題になったときに、「どんな内容が議論の的になっているんだろう」と興味をそそった。映画が話題になっている事から、ミーハー的な興味もあったが。
前回読んだ武士道―いま、拠って立つべき“日本の精神”でも、新渡戸稲造がキリスト教徒であり、キリスト教を核とする西洋的な思想と武士道精神を比較して論じているため、聖書からの引用も多数あった。
また、購読しているNATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2006年 05月号 [雑誌]誌でもユダの福音書のことが記事になっていて、ユダの福音書のほかにも、聖書の成立時に使われなかった数多くの福音書があった事が示されている。現在の聖書はその当時の政治的意図があって成立したものだと考えられるわけだ。
最近ずいぶん聖書付いてる様な気がするが、別にキリスト教徒になろうと思っているわけではない。どちらかといえば否定的な立場だ。一神教の教義はなんだかんだ言って人間が作ったものでしかないわけで、作った人間の思惑や立場・時代背景などが入り込んでいるに違いない。この本でも、カトリック教会の歴史歪曲について言及している。