「テロリスト」がアメリカを憎む理由
- 作者: 芝生瑞和
- 出版社/メーカー: 毎日新聞社
- 発売日: 2001/11/01
- メディア: 単行本
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ある人間にとっての「テロリスト」は、別な人間にとって「自由の戦士」にもなりうる。私たちは、欧米諸国の側から見た「テロリスト」しか見ていないのではないだろうか。
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単視点から見ることの危険性を感じる内容だった。現代の社会において戦争で敵を殺すことは罪ではないことになっている。ならば「テロリスト」が殺害した相手が彼らにとって敵であるなら罪は無いのか。「テロリスト」に命を奪われたアメリカ人と米軍に命を奪われたアフガニスタン・イラクの民間人にどんな違いがあったのか。責任追及を恐れ正当性を主張する政府やナショナリズムを煽って騒ぎ立てるマスコミの情報を鵜呑みにして「民意」の一部にされてしまっていないかをよく考える必要が有ると思った。北朝鮮の問題もそうだがある国の国民に憎まれているとしたら、自国のことを省みなければならないはずだ。人間は自分に都合の良い情報には耳を傾けるが、都合の悪いことには関心を示さないものだ。だから余計に、相手の立場にたつことが大事なことだと思う。